皆様こんにちは。
町田市、多摩市、八王子市地域密着の塗装会社
株式会社ICHIの髙木です。
今回は様々な塗料を種類別に細かくご紹介させていただきます。
アクリル塗料
「アクリル塗料」は、アクリル樹脂を主成分とする塗料のことです。水性と油性のタイプがあり、屋内外問わず幅広く使用されている塗料です。以下に特徴をまとめます。
🟦 アクリル塗料の特徴
✅ メリット
・速乾性が高い :塗布後すぐに乾くため、作業効率が良い。
・耐候性・耐水性に優れる:屋外でも使える。雨や紫外線に強い。
・発色が良い :鮮やかな色彩が出せる。
・取り扱いやすい :水性の場合、においが少なく掃除も水でできる。
・比較的安価 :とにかく安い
❌ デメリット
・耐久性はウレタンやシリコン塗料に劣る:特に長期使用では色褪せや劣化が早まる可 能性あり。
・ツヤや深みがやや控えめ**:プロ仕上げには不向きな場合も。
🛠️ 用途
・ 建築(外壁・内装・屋根)
・DIYや模型・アート作品
・車両・自転車などの補修
・看板・工業製品の塗装
🎨 種類
・水性アクリル塗料:DIYや室内塗装に最適。安全性が高い。
・油性アクリル塗料:より強い耐久性・耐水性が必要な場合に。
職人からの使用コメント
アクリル塗料は現在では主に公共の場での使用が殆どになっています。
商業施設や病院、店舗などでアクリルエマルション塗料が使用されるています。
戸建てなどにも30年以上前には使用されていましたが外部に使用するには耐久性、
耐候性が殆どなく今では全くと言っていいほど使用されておりません。
ウレタン塗料
「ウレタン塗料」は、ポリウレタン樹脂を主成分とする塗料で、耐久性・光沢・密着性に優れているため、建築、車両、木工、金属製品など幅広い分野で使用されます。
✅ ウレタン塗料の特徴
・耐候性 :紫外線や雨風に比較的強い(ただしアクリルウレタンの方がより耐候 性が高い)
・耐久年数 :一般的に5年〜8年程度
・耐摩耗性 :擦り傷や摩耗に強く、床や家具などにも適する
・密着性 :素材への密着が良く、木材・金属・プラスチックなどにも使える
・光沢 :美しいツヤが出る。つやあり・半つや・つや消しが選べる
・塗膜の柔軟性:衝撃にも比較的強く、ひび割れしにくい
ウレタン塗料の**メリット**と**デメリット**を以下に分かりやすくまとめました
✅ ウレタン塗料のメリット
・高い耐久性: 摩耗や衝撃に強く、長持ちする塗膜を形成します。
・優れた密着性:金属・木材・プラスチックなど、さまざまな素材にしっかり密着。
・美しい仕上がり: 光沢感があり、つやあり・半つや・つや消しなどの調整が可能。
・塗膜の柔軟性:硬すぎず、ひび割れが起きにくい特性があります。
・耐薬品性: 一部の薬品や油に対する耐性があり、工業用途にも使われます。
・バリエーション豊富:一液型・二液型があり、DIYからプロ用途まで対応。
❌ ウレタン塗料のデメリット
・紫外線にやや弱い: 長期間日光に当たると黄変(変色)や劣化が進みやすい。
※特に一液型や一般的なウレタンはアクリルウレタンより劣る。
・取り扱いがやや難しい(二液型):硬化剤との正確な混合が必要で、
可使時間(使用可能時間)も短い。
・有機溶剤を使用:換気が必要で、健康への配慮が求められます。
・コストがやや高め:アクリル塗料などよりも単価が高くなる傾向。
・再塗装時に密着しにくいことがある:旧塗膜の状態によっては密着不良が起きるため、下地処理が重要。
🎯 こんなときにおすすめ
* 耐久性や美観が求められる場所(車、家具、屋外の構造物など)
* 密着力や柔軟性が必要な素材を扱う場合
* 光沢のある美しい仕上がりにしたい場合
用途に応じて、「アクリルウレタン」や「ポリウレタンワニス」などの選定も重要です。
🧪 種類
1. 一液型ウレタン塗料
・ 硬化剤不要でそのまま使用でき、DIYに向いている
・乾燥にやや時間がかかる
・耐久性はやや劣る
2. 二液型ウレタン塗料
・主剤と硬化剤を混ぜて使用
・乾燥が速く、塗膜が強靭で耐久性が高い
・プロ用途に多い(車両・工業製品など)
🛠 主な使用例
・自動車の外装
・屋外の鉄部や木部
・床や家具(特に木製)
・工場・機械の部品塗装
⚠️ 注意点
・二液型は**混合後の可使時間(使用可能時間)**が短く、早めに使い切る必要あり
・使用時は換気必須(有機溶剤を含むため)
・密着性を高めるには下地処理(サンディングやプライマー塗布)が重要
職人からの使用コメント
ウレタン塗料は主に鉄部、木部などに使用される事が多く、一昔前に使用されていた
オイルペイント、職人の間ではOP(合成樹脂塗料)と呼ばれる塗料に比べ、はじめてレベリングに優れた塗料です。レベリングとは刷毛やローラーなどで塗装後刷毛目やローラーの毛後が残らず平に馴染んでくれる事を言います。しかし現在ではより性能に優れたシリコンやフッ素が使用される為ウレタン塗料も一昔前の塗料になりつつあります。
シリコン塗料
「シリコン塗料」とは、シリコン樹脂を主成分とした塗料のことで、住宅の外壁や屋根の塗装に広く使われている中級グレードの塗料です。耐候性・耐久性に優れ、コストパフォーマンスも良いため、一般住宅から商業施設まで幅広く使用されています。
シリコン塗料の特徴
・耐候性 :紫外線や雨風に強く、変色や劣化が起きにくい。
・耐久年数 :一般的に**10〜15年程度**。アクリルやウレタンより長持ち。
・コスト :高性能ながら比較的安価。価格と性能のバランスが良い。
・光沢 :光沢のある仕上がりが可能。見た目がきれいに仕上がる。
・防汚性 :汚れがつきにくく、メンテナンスがしやすい。
シリコン塗料の¨メリット¨・¨デメリット¨を以下の様に詳しくまとめました
✅ メリット
* コスパが良い(耐久性の割に価格が安い)
* 多くの施工業者が扱っており、施工実績が豊富
* 種類が多く、用途に合わせて選びやすい
❌ デメリット
* フッ素や無機塗料と比べると耐久性では劣る
* 一部のシリコン塗料は成分によって品質差がある
🛠主な用途例
* 一戸建て住宅の外壁・屋根
* マンションの共用部
* 工場や倉庫の外壁
よくあるシリコン塗料の商品名(例)
* エスケー化研「クリーンマイルドシリコン」
* 日本ペイント「ファインシリコンフレッシュ」
* 関西ペイント「RSシルバーグロスSi」
⚠️ 注意点
シリコン塗料を使用する際の注意点は、施工や選定ミスによって本来の性能を発揮できなくなる可能性があるため、以下をしっかり押さえておくことが重要です。
製品のグレード差に注意
* 「シリコン」と名がついていても品質はピンキリです。
* 例:純粋なシリコン樹脂(高耐久) vs アクリルシリコン(低価格・短命)
* 安価な「シリコン塗料」は耐久年数が短いこともあるので、成分表や施工業者の説明 を 確認しましょう。
相性の悪い下地素材もある
* 古い外壁材や劣化したコンクリートなどは**シリコン塗料と相性が悪い**ことも。
* 状況により「弾性塗料」や「下塗り材の変更」が必要。
光沢仕上げが目立ちすぎることも
* シリコン塗料は光沢のあるタイプが多いため、マットな仕上がりを希望する方には不向き な場合もあります。
職人からの使用コメント
現在一般の戸建てなどには1番よく使用されている塗料と言ってもいいかと思います
シリコン塗料は各メーカー種類が水性・溶剤共に多くあり、モルタル・サイディング・
鉄部・木部様々な用途に使用されており、使用方法をしっかり守って施工を行えば
その仕上りは長年色褪せなども起こりません。職人の私の判断では現在1番コスパの
良い塗料だと思われます。
フッ素塗料
「フッ素塗料」とは、フッ素樹脂を主成分とする高性能な塗料のことです。非常に優れた耐候性・耐久性・撥水性を持ち、建築物や橋梁、自動車、航空機など、過酷な環境にさらされる場所で多く使用されます。
フッ素塗料の主な特徴
・ 耐候性 :紫外線や風雨に強く、長期間色あせや劣化が起こりにくい
・耐久性 : 他の塗料に比べて寿命が長く、15~20年程度もつ場合がある
・撥水性・防汚性 : 水や汚れを弾きやすく、外壁や屋根の美観を保ちやすい
・耐薬品性 : 酸やアルカリにも強く、工場や化学施設でも使用可能
・価格 :高性能な分、ウレタン塗料やシリコン塗料よりも高価
🛠 塗料の主な用途
* 建物の外壁・屋根(高層ビル、マンション、戸建住宅)
* 橋梁・トンネルなどのインフラ設備
* 航空機や船舶
* 工場の設備や配管
✅ フッ素塗料のメリット(外壁・屋根編)
・非常に高い耐久性(15~20年)
一般的な塗料(ウレタン・シリコン)より耐用年数が長く、再塗装の回数を大
幅に減らせます。
長い目で見れば、塗装の総費用を抑えることが可能です。
・優れた耐候性
紫外線・酸性雨・風雪などから外壁・屋根を長期間守ってくれます。
色あせやチョーキング(塗膜が粉になる現象)が起こりにくいです。
・高い防汚性・セルフクリーニング効果
表面がツルツルしているため、ホコリ・排ガス・カビ・コケなどの汚れがつき
にくく、ついても雨で流れ落ちやすい。
外壁や屋根の「美観」を長く保てます。
・遮熱性(遮熱フッ素塗料)も選べる
太陽光の赤外線を反射して、室内温度の上昇を抑える効果もあります。
夏場の冷房費を節約できる可能性があります。
・高い耐薬品性・耐熱性
酸やアルカリにも強く、工場地域や海辺などの過酷な環境でも使用可能。
熱にも強く、屋根材の劣化防止に役立ちます。
・長期的にコスパが良い
初期費用は高いものの、再塗装の手間・足場代・施工費が減るので、
結果として割安になるケースが多いです。
・資産価値を維持しやすい
美観と保護性能を長く保てるため、住宅の資産価値を保ちやすいという面もあります。
❌ フッ素塗料のデメリット(外壁・屋根編)
・初期費用が高い
一番のネックは価格です。
シリコン塗料と比べて1.5倍〜2倍以上になることもあります。
外壁・屋根両方に使用すると、総額で100万円前後以上になる場合も。
・DIYには不向き
フッ素塗料は密着性が非常にデリケートであり施工に現在の下地にはどのような
下塗り材がてきしているのかなどの専門的な知識が必要。
→ 施工ミスで早期剥離のリスクあり。
・塗り替え時の再塗装に注意が必要
フッ素塗膜は非常に硬く、次回塗り替え時に密着しづらいことがあります。
再塗装時は、研磨や特殊な下塗り剤が必要になるケースも。
> 👉 失敗すると、せっかくの高耐久性能も活かせません。
🔍 フッ素塗料を選ぶときのアドバイス
*短期的なコスパではなく長期的なコスパで判断するのがポイント。
* 信頼できる塗装業者に依頼して、確実な下地処理と施工をしてもらうことが大切。
* 木造住宅や築古物件の場合は、弾性塗料や無機塗料との比較検討も。
📝 こんな人におすすめ
* 「もう何度も塗り替えたくない」と思っている方
* 長く住む予定がある持ち家の方
* 自宅の外観をきれいに保ちたい方
* 海や工場の近くなど、劣化が早い地域にお住まいの方
⚠️ 注意点
重ね塗りが難しいことがある
フッ素塗膜は表面が滑らかで、後から塗料を塗り直す際に密着しにくくなることが あります。再塗装時には、表面を研磨するなどの前処理が必要になることがあります。
職人からの使用コメント
フッ素塗料の塗り感はウレタン、シリコン同様外壁や屋根などへの塗装は非常に塗りやすい
塗料ですが、刷毛塗りなどを行う場合は『ダレ』に気をつけなければいけません。
塗装後、乾燥した後は非常に光沢があり見た目通りの『ツルツルな肌感触』で汚れなどは一切付着させそうにもありませんが同時に『硬質感』もあります。
フッ素塗料はこの光沢や硬質感などによって雨水などによる『セルフクリーニング』が
行われるので半艶や艶消しなどはおすすめできません。
無機塗料
「無機塗料」とは、主に無機物(鉱物由来の成分)を主成分とした塗料のことです。以下に、無機塗料の特徴や利点・欠点をまとめます。
【無機塗料の主な特徴】
・耐久性が高い :無機物は紫外線や酸性雨に強いため、塗膜が劣化しにくく、一般 的に「15〜25年」といった長寿命を誇ります。
・不燃性 :有機物に比べて燃えにくく、防火性能にも優れています。
・防カビ・防藻性 :無機物は栄養源にならないため、カビや藻が発生しにくいです。
・汚れにくい(低汚染性):親水性が高く、雨で自然に汚れを洗い流す「セルフクリーニング 効果」が期待できます。
・価格が高い :高耐久の反面、1平米あたりの施工費がフッ素塗料より高めです。
【無機塗料の主な用途】
* 外壁塗装
* 屋根塗装
* 高耐久が求められる公共施設やビル
✅無機塗料のメリット
・耐久性が非常に高い
紫外線や風雨に強く、耐用年数は15〜25年と長寿命。
・色あせしにくい
無機顔料を使用することで、退色が抑えられ美観を長く保てる。
・不燃性・耐熱性が高い
無機成分(ガラスやセラミックなど)なので**燃えにくい。
・カビ、藻が発生しにくい
有機物を含まないため、カビや藻の栄養源にならず清潔。
・汚れにくく自己洗浄性あり
親水性が高く、雨で汚れが自然に落ちる「セルフクリーニング機能」がある。
❌ 無機塗料のデメリット
・価格が高い
一般的なシリコン塗料やウレタン塗料より施工費が高め。
・ひび割れが起きやすい場合もある
無機塗料は硬く伸縮性が低いため、下地の動きに対応しにくい。
・製品によって性能差が大きい
「無機」と名前がついていても、実際には有機成分を多く含む「ハイブリッド型」もある ため、品質に差がある。
【代表的な無機塗料ブランド例】
* 日本ペイント「パーフェクトセラミックトップG」
* エスケー化研「プレミアム無機」
* 関西ペイント「アレスダイナミックMUKI」
無機塗料を使用する際の**注意点**は以下の通りです。
⚠️【注意点】
・製品の「純度」に注意
市場には「無機塗料」と称しながら、実際は有機成分を多く含むハイブリッド型も 多くあります。
純無機 or ハイブリッド無機かをカタログや成分表示で確認することが重要。
・下地との相性確認が必要
無機塗料は硬くて柔軟性が低いため、ひび割れがある外壁や木部などの動きやすい素材 には不向きな場合があります。
・再塗装時に制限がある場合も
無機塗料の上には、種類によっては密着しにくい塗料もあるため、将来の再塗装で 制限が出ることがあります。
・価格に見合う価値があるかを見極める
高耐久ですが初期費用が高いため、短期間で売却予定の建物や短期使用目的の場合はコ スパが悪くなる可能性も。
職人からの使用コメント
『塗装職人泣かせ』無機塗料に関してはこの一言でしょう!
耐久性、耐候性25年、メーカーによっては30年と謳っているメーカー商品もございます、
これは単純に25年〜30年間の塗装リフォームは不必要という事です(外壁、屋根、付帯部全て無機塗料で塗装した場合)ただ、無機塗料に関しましては私自身もまだ数回の使用経験しかありませんので実際の経過報告や実証結果などは申し上げることはできません。
以上、現在様々なシーンで使用されている塗料を紹介させていただきました。
時が経つに伴い塗料も次々に性能や機能が優れた商品が発売されております、30年前、私が塗装職人になった時には単層弾性と言う弾性塗料が主流で、5年〜8年の耐久性、耐候性などと言われていました。
あれから30年以上経った現在では15年、25年、30年保護できる塗料が販売される様になりました、お客様の様々なご希望に対応が可能になりました、弊社株式会社ICHIでは現地調査ではドローンなども使い高い箇所の調査なども無料で行いますお見積もり提出後はこちらからの催促のご連絡も一切いたしません。
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