塗装をながもちさせるには

シリコン塗料は2008年樹脂含有量は規定なし。フッ素塗料は樹脂含有量規格では2008年4月までは15%以上含有が必要でしたが2014年4月に規定が無くなりました。

例えば、塗料の中にシリコンでもフッ素樹脂でも1%入れても20%入れてもシリコン塗料やフッ素塗料として販売されます。

あまり多く樹脂を多く入れてもゲル化して使えなくなりますが、少な過ぎると同じシリコンやフッ素塗料でも耐久性に差が多く出ます。

この様な事が塗料にはあって、同じシリコン樹脂でもメーカーによって価格差があるのです。


塗料がどれくらい長持ちするかは塗料の成分で変わる

外壁塗装に使用する塗料が長持ちするかどうかはその塗料を製造した塗料メーカーが発表している「耐用年数」や塗料が持つ「機能性」から判断でき、この機能性とは「低汚染性」「遮熱・断熱性」「防カビ性・防藻性」など、特別な機能を持たせた塗料のことです。

たとえば、親水性が高い「低汚染塗料」や、現在はあまり使用される事はありませんが、太陽光が汚れを分解する「光触媒塗料」は、雨水によって汚れを洗い流すセルフクリーニング機能を持っています。

また、風通しが悪い場所に「防カビ・防藻塗料」を塗布すれば、カビやコケの発生を抑制できます。

このように、機能性塗料を用いると、劣化の原因となるホコリや排気ガス、微生物などが壁に付きにくくなるため、長持ちしやすくなるのです。

塗料の耐用年数とは「適切に施工した場合、塗装工事後に外壁を守り続けることができる年数」を予測したもので、外壁塗装用の塗料はいくつも種類がありますが、大きく分けると無機塗料、フッ素塗料、ラジカル塗料、シリコン塗料、ウレタン塗料、アクリル塗料で、無機塗料が最も長く外壁を守ることができる塗料です。

●アクリル樹脂塗料(耐用年数:5〜8年)

アクリル樹脂塗料は、外壁塗装用の塗料の中で最も低価格ということもあり、30年前まではとても需要の多い塗料でしたが、ウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂塗料などのアクリル塗料よりも高品質な塗料の価格が下がってきたことにより、アクリル樹脂系塗料は現在、外壁塗装リフォームではあまり使われなくなっています。

アクリル樹脂塗料の単価は「1,000円〜1,800円/㎡」となりますが現在では外部に使われる事はあまりありません。

●ウレタン樹脂塗料(耐用年数:7~10年)

ウレタン樹脂を主な成分とするウレタン樹脂塗料は、シリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料よりも安く、アクリル樹脂塗料よりも耐久年数が長いというバランスのよい塗料です。

ウレタン樹脂塗料の単価は「1,500円〜2,500円/㎡」で、25年前までは最も一般的に戸建ての塗装に使われる塗料でしたが、最近ではウレタン樹脂塗料よりも高性能であるシリコン樹脂塗料が安くなってきたのでそちらがよく使用されています。

現在でもウレタン樹脂塗料の伸びる性質を生かして、木部や防水塗装など、現場の状況に応じて使われる塗料です。

●シリコン樹脂塗料(耐用年数:10年~13年)

シリコン樹脂塗料は、耐久性と費用対効果ともに優れ、今現在の外壁、屋根塗装で最もよく使われている塗料です。シリコン樹脂塗料の単価は「2,000円〜3,000円/㎡」で、外壁塗装工事の塗料選びで迷ったときは、約10年以上耐用年数が続き、価格も高すぎないシリコン樹脂塗料でまず見積もりを取り、他のフッ素樹脂塗料やウレタン塗料と耐久性や施工価格を比べて自宅の外壁塗装に相応しい種類を選ぶとよいでしょう。

●ラジカル塗料(耐用年数:12年~15年)

ラジカル塗料は、塗料を劣化させる因子(=ラジカル)を抑制する機能を持つことからその名がつけられており、正式名称は「ラジカル制御型塗料」といいます。

ラジカル塗料の単価は「2,000円~3,500円/㎡」となり、ラジカル塗料には「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」という2つの成分が配合されています。「高耐候酸化チタン」は、ラジカルの発生がしづらくなる効果を持ち、「光安定剤」は、発生したラジカルを捕まえて封じ込める効果があります。

●フッ素樹脂塗料(耐用年数:15年~20年)

最も耐久性が高く、信頼性も高いと言われるフッ素樹脂系塗料は、外壁塗装をできるだけ長持ちさせて外壁塗装工事を行う頻度を減らし、数十年単位でのコストを抑えたいという方におすすめの塗料です。

フッ素樹脂系塗料の単価は「2,500円~4,000円/㎡」で、家全体を塗れば工事費用が100万円を超えることが多く、他の塗料に比べて非常に高価な塗料ですが、期待耐用年数が15年〜20年と長持ちするため、塗替えの頻度が減り、家の寿命を迎えるまでの総合的な工事費用を安く済ませることができます。

 しかし、フッ素樹脂系塗料を塗った外壁では、非常に硬い塗膜を作られるため、木部やモルタルといった経年劣化で収縮が起きる素材に塗装すると、硬い塗膜が割れやすいというデメリットもあり、最高級の塗料だからといってすべての家に対して使用でき、長持ちするというわけではありません。

●無機塗料(耐用年数20年~25年)

無機塗料は、樹脂などの有機物に無機物(ガラスや石)を配合した塗料です。

無機成分とは紫外線によって分解されない性質を持つ物質です。

無機成分が主成分であるガラスには隙間が無く、緻密であるために汚れが表面についても簡単に洗い流すことができます。無機塗料の単価は「3,000円〜5,000円/㎡」と高価ですが、耐用年数20年〜25年と長持ちします、メーカーによっては30年の耐用年数を打ち出されている材料です。

低汚染性・防火性に優れており、長期間美観を保てますが、塗装できない素材もあるため、注意が必要です。


色によっても寿命は変わる

塗料の色によっても、劣化スピードは変わってきます。
というのも、紫外線は塗料に含まれる顔料の原子を破壊し、白い粉状にしてしまう「チョーキング現象」を招くためです。

チョーキング現象が起きると、撥水性が悪くなり、外壁材にまで雨水が浸水しやすくなります。
そのため、色褪せしやすい赤・紫・黄色は、避けた方が無難です。

一方、白・黒・ブルーは色褪せしづらいですが、純白や漆黒、鮮やかな青のように、極端なカラーリングは汚れが目立ちやすいです。
汚れが目立つと、早く塗り替えたくなる人が多いので、アイボリー・ベージュ・グレーといった中間色がおすすめです。


抜け目のない現地調査

塗装工事などを行う際は必ず事前に現地にお伺いし、施工対象の現状がどの様な状態なのか、その現状とお客様の希望をふまえて、最もベストなご提案をしなければいけません、その為にはしっかりとした現地調査が必ず必要です。

外壁・屋根などの塗り替えの場合は塗装面の種類や過去の工事のヒヤリングなども行い既存の壁は補修などは必要ないか、下塗り材などは何が最適か、最近では屋根などは種類により塗装よりも重ね吹きや張り替えのお勧めをしなければいけない屋根などもございます。

また、図面や現地での寸法の計測などにより正確な塗装面積などを算出することも必要です。

塗料1缶に対する塗装可能平米数はだいたい決まっております、その為塗装面積を間違えて算出したり目測によりだいたいで判断した場合塗料が足りなくなってしまったり、必要以上の缶数でのお見積もり金額になってしまいます。

この様に既存の状態を目視、触診して正しい塗料、工法、などを使用し行うのもいかに長く塗装で建物を保護できるかに違いがでてきます。



職人による正しい施工

職人による塗り方や使用方法などによっても塗装後、長持ちするかは大きく変わってきます。

塗料には材料によって異なる乾燥時間などがございます、その乾燥時間を守らず重ね塗りを行ったりすれば規程の塗布量にいたらなかったり、仕上がりのクオリティーにも関係してきます同様に塗料の希釈率もとても大切です。

材料が足りなくなりそうだと言って希釈率を規定より増やしたりしては塗膜が薄くなりただ色を付けているだけになってしまい従来の保護性能が失われてしまいます。

逆に粘土の高い塗料で厚く塗りすぎても乾燥が遅れ冬などは夜露に流されていまってり、塗料の凹凸が目立ち満足のいく仕上がりにならなかったりします。

塗装を長持ちさせる為には塗装職人の知識も勿論必要ですが、「ズルをしない」と言う人間性、最適な塗布量で均一に塗装する技術なども必要になります。




まとめ

塗装リフォーム後、塗装を長く維持するには既存の塗装面になんの塗料を使用するか、グレードの高い塗料を使用すればもちろんそれなりの効果は受けられますが、その塗料を使用する職人の施工方法によってその効果が発揮されない場合もございます。

例えばシリコン塗料10年、フッ素塗料15年として、フッ素塗料を選んだとしても施工を行う会社、職人が材料を規定以上の希釈で塗布料を誤魔化したりいていれば耐久性、耐候性はシリコン以下になってしまいます。

ここでお伝えしたい事は厳しい言葉にはなるかも知れませんが、まずは焦らずご自身でもよく調べ勉強をする事も必要な時代になっていると言うことです。

工事を依頼する以上当然その業者を信頼して選んだとはおもいますが、例えば今はネットを使えばその塗料の1缶に対する塗装可能平米数なども載っております、そこにお見積書に記載してあるご自宅の平米数を当てがえば必要缶数は必ず分かりますその上でその缶数がきちんと搬入されているか確認すればしっかりと施工はされると思います、なぜなら企業も職人も材料を残したらその余った材料の処分費がかかるのを知っているからです。

余った材料の処分費は決して安いものではありません😄

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